◯◯リウムってなに?テラリウム、アクアリウム、メダカリウム

「様々な生態環境の再現術!~リウムの世界へようこそ」ダーティーシゲオです。

リウムって聞いたことありますか?水槽や容器の中に、小さな自然を閉じ込める。空間を意味するリウム。

いつの間にかその魅力に取り憑かれ、気がつけば毎日のように観察を続けている自分がいます。

みなさんもアクアリウムやテラリウムという言葉は聞いたことがあるかもしれません。でも、実はそれ以外にも、様々な環境や生き物に特化した「◯◯リウム」が存在するんです。

メダカ好きな私がハマったのは、もちろん「メダカリウム」。日本の水辺を再現した空間で、メダカたちが元気に泳ぎ回る姿に心が癒されます。そこから興味は広がり、今では様々な~リウムの世界に魅了されています。

この記事では、私が実際に体験し、リウム研究?笑してきた様々な~リウムの特徴や管理方法についてお伝えしていきます。できるだけ初心者の方でも理解しやすいよう、必要な設備や日々の管理ポイントもしっかり解説していきます。

それではリウムの世界へようこそ/

環境別で見る ◯◯リウム

環境のタイプ別に、代表的な~リウムについて紹介する前に、私も最初は「水槽=アクアリウム」という固定観念を持っていました。しかし、調べてみる「~リウム」という言葉には必要に応じて登場した歴史がありました。

「アクアリウム(aquarium)」は1850年頃から使われ始めた言葉で、ラテン語の「aqua(水)」と「-arium(場所を示す接尾辞)」から生まれました。また「テラリウム(terrarium)」は「terra(大地、陸地)」から派生し、アクアリウムとは別な独自性を遂げていした。

さらに生きものを飼育する空間として「ビバリウム(vivarium)」という言葉も登場しました。これはラテン語の「vivus(生きている)」が語源です。

本来の意味ではビバリウムが最も広い概念で、その中にアクアリウム(水中)やテラリウム(陸上)が含まれます。ただ、この記事では一般的に親しまれている使い方に沿って各空間をご紹介していきます。

それでは改めてリウムの世界へようこそ//

■水陸両用の空間作り ビバリウム

「ビバリウム」は、水辺と陸地が共存する空間です。水槽内に傾斜をつけた地形を作り、水中から陸上まで連続した環境が特徴です。うちでも小規模なビバリウムを試しましたが、この傾斜作りが意外と難しく、思い通りの景観を作るにはしっかりとしたレイアウトの設計が必要でした。多様な生物が共存できる複合的な生態系を持つビバリウムは挑戦しがいのある魅力的な空間です。

  • アクアテラリウム
    「アクアテラリウム」は、アクアリウムとテラリウムが融合した空間です。水中から地上部が突出した構造が特徴で、土層や石、流木などを組み合わせて立体的な景観を作り出します。適度な水深があることで、横からも上からも水中世界を観察でき、自然な雰囲気を楽しめます。私はまだ挑戦していませんが、トンネルや洞窟のような水中構造を取り入れれば、小さな水槽でもアクアテラリウムの魅力を引き出せると考えています。
  • リパリウム
    「リパリウム」は川、川岸を再現する空間です。流れの緩やかな川の浅瀬の空間です。水位を低めに設定し、水上葉の水草を育てたりします。奥行きのある水槽だと迫力が出ると思います。

■水中環境の創造 アクアリウム

「アクアリウム」は、最もよく知られているリウムです。水中世界を創造した空間です。適切なろ過システムと照明、水質管理が重要ですが、水をキレイにするろ過装置フィルターを使いコツを掴めば難しくなく、メンテナンス頻度も少なくて楽しめます。水中環境を作る際の基本ですね。

  • メダカリウム
    「メダカリウム」はメダカが生息する日本の水辺を表現する空間で、浮き草や水草を活用し、メダカが卵を産み付けられる環境づくりが重要です。ほとんどの場合、改良メダカを楽しめる空間つくりになるでしょう。メダカに合わせて底砂や水草を選んでレイアウトするといいです。メダカが産卵→孵化→成魚→産卵と自然な繁殖サイクルも実現できます。
  • シーリウム
    「シーリウム」は海の生態系を再現する空間です。人工海水の調整と適切な塩分濃度の維持、照明と循環システムが必須となります。特にイソギンチャクやサンゴの生育には水質の安定性が重要で、装置と若干知識が必要で初心者の方には少しハードルが高いかもしれません。しかし海水魚はとっても魅力的です。
  • リバーリウム
    「リバーリウム」は川の流れを再現する空間です。強めの水流を作るためのポンプ設置と、水流に耐える植物の選定が重要です。石組みによって自然な流れを作り出す工夫やメンテナンスのしやすさも考慮してレイアウトを作ります。

■陸上環境の再現 テラリウム

「テラリウム」は陸上環境をぎゅっと閉じ込めた空間です。適度な通気と水分管理が重要ですが、比較的維持が簡単なためインテリアとしても人気があります。

  • パルダリウム
    「パルダリウム」は湿地の空間です。ミスト装置や定期的な霧吹き、高い湿度を保つための密閉度の調整が必要です。着生植物や水生シダなどが育つ環境づくりがポイントです。湿度と換気が難しく、前にチャレンジしたときはカビが発生したことがありました。
  • コケリウム
    「コケリウム」は苔の世界を表現する空間です。適度な湿度と光量を保ち、水はけの良い土壌が特徴です。水分管理は霧吹きによる補給で十分なため、特別な給水装置は不要です。直射日光を避け、適度な温度環境を保つことで、苔はのんびりと?笑成長します。
  • サンドリウム
    「サンドリウム」は砂漠の景観を再現する空間です。粒度の異なる砂を重ねて地形を作り、乾燥に強い植物を配置します。水はけの良い土壌構造と、過度な湿気を防ぐ換気システムが重要です。今度ミニサボテンで挑戦してみたいリウムです。

■生き物に特化した環境作り スペシーズリウム

「スペシーズリウム」は、特定の種。生き物に最適化された生息空間の総称です。

  • イモリリウム
    「イモリリウム」はイモリが快適に過ごせる空間です。水陸両用の環境を設け、浅い水域と陸地の段差があり、隠れ家となる岩や流木が特徴です。水質管理と適度な水温維持も欠かせず、特に寒くなる冬場は保温装置で温度を保ちます。
  • カエルリウム
    「カエルリウム」はカエルの生態を考慮した空間です。高湿度の維持と、様々な高さの足場となる流木や植物の配置が必須です。餌となる虫が逃げ出さない工夫も重要で、蓋の設計には特に注意を払う必要があります。
  • カニリウム
    「カニリウム」はカニが活動的に過ごせる空間です。砂地や岩場の造形が特徴で、カニの習性に合わせた隠れ家となる岩や流木を配置します。淡水環境のサワガニや海水環境のスナガニなどの塩分を含んだ水が必要な生体だいます。陸地と水域の比率も種類によって調整が必要です。それとカニは昼夜で活動場所を変えることも多く、両方の環境をしっかり整えることで、自然に近い生態を観察できます。
  • ヤドカリリウム
    「ヤドカリリウム」はヤドカリの生態に合わせた空間です。最大の特徴は様々なサイズの巻貝を用意する点。これはヤドカリが成長に合わせて住処を変える習性に対応するためです。種類によって水中派と陸上派に分かれます。オカヤドカリは陸上生活が中心で高い湿度を好みますが、他のヤドカリの多くは水中生活を送ります。淡水、海水の種類もいて水の管理も大切な要素です。夜行性のヤドカリたちが巻貝を交換する様子をいつか見てみたいと思ってます。
  • シュリンパリウム
    「シュリンパリウム」は、最近人気の高いシュリンプ、エビ専用の空間です。水草や流木などでエビの隠れ家を作り、安定した水質と適切な水温管理が不可欠です。ヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどは環境を作れれば比較的かんたんに飼育できます。メダカと同様に累代も難しくありません。
  • スネイルリウム
    「スネイルリウム」はカタツムリが活動的に過ごせる空間です。這い回れる垂直面の確保と、適度な温度、湿度管理が重要です。温度の変化で夏眠(冬眠)します。飼育環境ではカルシウムの補給が大切。野菜を置くスペースの確保、逃亡防止の蓋の工夫など意外と手間がかかります。

◯◯リウム まとめ

身近なリウムから専門的なリウムまで、様々な生態環境についてご紹介しました。最初はメダカリウムから始めて、現在は複数の環境を楽しんでいます。限られた水槽空間の中でレイアウトを工夫しながら作り出す過程は、毎日の発見があり、とても充実したトイレ時間になっています。

初めての方でも簡単にリウムの世界が作れます。環境作りは特別な技術や高価な設備がなくても作れます。100均のプラ水槽や他の資材もたくさんおいてあります。場所もトイレの空いている空間に作ればスペースの心配はいりません。うちもメダカ、金魚、水草の水槽がトイレにあって朝の餌やりと観察が楽しい時間です。

まだまだ勉強中ですが、これからも様々なリウムの魅力を探求していきます。これからも過程や体験談をこのサイトでみなさんに共有していきたいと思っています。限られた予算や空間でも、工夫次第で素敵な環境が作れる、そんな可能性を一緒に見つけていけたら嬉しいです。